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床材や家具に使われる「レッドパイン」はどんな素材?

樹種について2023.10.11

床材や家具などを選ぶときに、「レッドパイン」という種類を目にしたことはありませんか?初めて名前を見聞きした方は“パイン”という名称から、フルーツの木を思い浮かべるかもしれません。

材木でいうパイン材は、マツ(松)の木を加工したもので、レッドパインもマツの一種です。今回のコラムでは、レッドパインの魅力をお伝えしていきますので、ぜひ最後まで目を通してみてくださいね。

レッドパインはどんな木?

北欧の森に生えている欧州赤松 針葉樹 北欧の森

冒頭でも説明したように、パイン材はマツを加工した材木です。
ひとくちに「マツ」といっても世界には50種類以上のマツが存在し、見た目はもちろん、質感などの特徴もそれぞれ異なります。

では、レッドパインはどのような材木なのでしょうか。
ここではレッドパインの基本情報をお伝えしていきます。

レッドパインはマツの仲間

レッドパインはマツ科マツ属に分類され、正式名称は「ヨーロッパアカマツ(欧州赤松)」です。名前のとおり、フィンランドなどのヨーロッパからアジアにかけて多く分布しており、南方の温暖な地域では標高1,200〜2,600mほどの高地に生えています。

名前に“レッド”と付いていますが、赤色が目立つのは樹皮のみで、木部は“やや赤い”のが特徴です。

レッドパインとアカマツの違い

レッドパインは日本名が「欧州赤松」ですが、日本にも「アカマツ」と呼ばれる材木があります。レッドパインとアカマツの違いは産地です。アカマツは日本をはじめ、朝鮮半島やロシアなどのアジアを中心に分布しています。

レッドパインとアカマツは材質もやや異なり、レッドパインが弾力性と保湿性に優れているのに対して、アカマツは強度と耐久性に優れています。

レッドパインの特長

レッドパインの樹皮 木の樹皮 欧州赤松 北欧の森

レッドパインの基本を説明したので、ここからはレッドパインならではの特長を見ていきましょう。

弾力性に優れている

先ほどもお伝えしたように、レッドパインは弾力性に優れています。パイン材は樹齢70〜80年のものを使うことが多いのですが、レッドパインは樹齢110〜140年ほど経ったものがほとんど。

フィンランドのように寒い地域でゆっくりと育った木は、反りや隙間ができにくく、弾力性に優れているのが特徴です。塗装や着色もしやすいことから、フローリング材として多く用いられています。

保湿性に優れている

レッドパインはパイン材のなかでも保湿性が高く、肌触りが柔らかなのが特長です。11月〜3月の乾燥する時期も、裸足で過ごしたくなる心地よさがあります。

またレッドパインは、保湿性だけではなく蓄熱作用にも優れています。冬に厳しい寒さが続く北欧の地では、“冬に冷たくならない床”として、昔からフローリング材に用いられてきました。

経年変化を楽しめる

レッドパインは加工直後は“やや赤い”色ですが、だんだんと赤みが出てきて5年ほど経つときれいな飴色に変化するのが特徴です。色の変化によってインテリアのイメージと合わなくなる場合もあるので、色を変化させたくない方はホワイト色のオイルを塗布すれば、色変わりを軽減させられます。

また、レッドパインに限らずパイン材は、「ヤニ(脂)」という樹脂が滲み出やすいのも特徴のひとつ。ヤニが滲み出ると木材の一部分のみが濃い飴色になるため、年輪が狭く節目が小さなレッドパインは、他のパイン材と比べてヤニが目立ってしまいます。

ヤニの見た目の感じ方は人それぞれなので、気になる方はエタノールやアルコールで取り除くことも可能です。

無垢材のなかではリーズナブル

レッドパインは、無垢材のなかでもリーズナブルな価格帯です。
パイン材は節の有無だけではなく、「生節」や「死節」の有無によってグレード分けされます。グレードは「死節あり<生節あり<無節」の順で高くなっています。

そして死節ありのパイン材のなかには、節が部分的に抜け落ちる「抜け節」があることも。フローリングとして使用する際には、埋木やパテなどで補修・補強することが可能です。

これまでの日本は節なしのフローリング材が好まれてきましたが、最近では節も味ととらえてあえて節ありのフローリング材を選ぶ方も増えてきています。

北欧の森でも、節が少なめの「Aグレード」と、節が多めでリーズナブルな「Bグレード」の2種類をご用意しており、好みや予算に合わせてお好きなグレードをお選びいただけます。

レッドパインは木の温もりを肌で感じたい方におすすめ

ヨーロッパやアジアの寒い地域でゆっくりと育ったレッドパインは、保湿力や弾力性に優れており、反りや隙間もできにくい、フローリング材にうってつけの材木です。価格もリーズナブルなことから、日本の無垢フローリング材のなかでも人気です。

「冬も裸足で過ごしたい」「木の質感が好き」という方は、住宅にレッドパインを取り入れてみてはいかがでしょうか。

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