木を使うだけで地球に貢献!炭素固定で温暖化対策に
木の現在
地球温暖化や脱炭素社会への関心が高まっている中で、私たちができる環境にやさしい選択の一つが「暮らしに木を取り入れること」です。
知っているようで知らない木製品の力や、木のある暮らしがなぜ地球に貢献できるのかお話ししましょう。
「木」=地球に優しい選択肢

私たちの暮らしに欠かせない木は、大地に根付いて成長しているときも伐採された後も、地球環境を守るために大切な役割を果たしています。
炭素固定で地球を守る木
木が地球環境を維持する上で欠かせない理由の一つが「炭素を固定する」という性質を持っているからです。
木の炭素固定とは、大気中にある二酸化炭素(CO₂)を吸収し、樹木の中に炭素を蓄える仕組みのことを指します。地球温暖化対策の視点から、この炭素固定はとても重要な機能だと言われています。
炭素固定の効果
木や木材が炭素固定をすることで、大気中にあるCO₂濃度の上昇が抑えられます。空気中にCO₂が多くなると、地球を毛布のように覆ってしまい、熱を宇宙に放出できなくなります。これがいわゆる温室効果による地球温暖化現象です。
木は、このCO₂を吸収して炭素を固定してくれることから、温室効果による温暖化を抑制してくれると言われています。
木造の家は約14tも炭素を固定
実際に、どのくらい木が炭素を固定してくれるのかを具体的な例をもとにイメージしてみましょう。
一般的な大きさの木造住宅の場合、使われている木材は、20〜30立方メートルほどと言われています。
仮に25立方メートルの杉の木材を使った場合。CO₂換算では14トンの二酸化炭素が固定されている計算になります。
<固定される炭素の計算>
・使用木材量:25m³(杉)
・杉の密度:約314kg/m³
・木材の重さ=25m³ × 314kg/m³ = 7,850kg
・木材中の炭素量=重さの約50%
(7,850kg × 0.5 = 3,925kg ≒ 4t(炭素C))
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・炭素をCO₂に換算すると
固定されている二酸化炭素=4t × 3.67 = 約14t
※炭素量× 3.67で計算
木が炭素を固定する仕組み

木が炭素を固定するのは、森林で大地に根を張り生きているときだけではありません。
木材として伐採された後も炭素を固定してくれるのが木のすごいところです。ここからは、木が炭素を固定する仕組みについて深掘りしてみましょう。
光合成で炭素固定
木は、光合成で二酸化炭素を吸収して酸素を放出します。この光合成の過程で、炭素を枝葉や幹、根などに蓄えています。つまり、木が生きる中で日々炭素を固定してくれているのです。
伐採後も炭素を固定
光合成で吸収された炭素は木の中で長期間固定されます。樹木の中に固定された炭素は、伐採後も木材製品として利用される間も固定され続け、炭素は大気に戻りません。
ちなみに、木材は大きく分けて次の3つの成分で構成されています。これらはすべて炭素を多く含む有機化合物でできています。
- セルロース(Cellulose)
- ヘミセルロース(Hemicellulose)
- リグニン(Lignin)
木材の半分は炭素
木材の成分中に占める炭素の量は、乾燥された木材重量のうち約50%と言われています。
もちろん、木の種類や製材方法によっても多少違いはありますが、「日本国温室効果ガスインベントリ報告書2021 年」では、炭素含有率の値として製材された木材の炭素含有率を50%と設定されています。
木のある暮らしをはじめよう

炭素を固定して地球環境を守ってくれる木の存在。私たちができる小さなアクションとして、日々の生活で木を暮らしに取り入れることがあります。
具体的にどんなことができるのかお話ししましょう。
まずは木製品を1つ暮らしに
木材になっても炭素を固定してくれる木。まずはそんな木を使った製品や家具などを住まいに取り入れてみてはいかがでしょうか。
また、燃やしてしまえば再び固定された炭素が大気に放出されてしまうことから、木の製品を暮らしに取り入れるだけでなく、迎えた木製品を長く使い続けることが大切です。
FSC認証をチェック
木製品や木材を購入する際に、少しに気にかけてみたいのが「この木はどこからきているのか」「どうやって伐採された木なのか」ということです。
国際的なNGOであるFSC(Forest Stewardship Council:森林管理協議会)では、森林破壊や違法伐採を防いで、環境・社会・経済のバランスがとれた森林管理をするための制度を作っています。
FSC認証は、森の管理と伐採後の流通ルートの2つの視点から認証をしています。
- FM認証(Forest Management):森の管理が適切であることを認証
- CoC認証(Chain of Custody):伐採した木材が、製品になるまでずっと認証されたルートで流通していることを認証
ぜひFSC認証マークのついた製品を選んで、大切な木の育つ森林環境を守るアクションに繋げていきましょう。
ウッド・チェンジプロジェクト

日本でも、林野庁がウッド・チェンジプロジェクトとして「身の回りのものや建築を木に替えて、持続可能な社会へ変えていこう」という取り組みを始めています。
北欧の森でもこのウッド・チェンジプロジェクトに参画し、木を通じて未来の地球を守るアクションを促進しています。
(まとめ)小さなアクションで木を通じた環境貢献を
普段何気なく選んでいる家具や雑貨、住まいの素材に木を使うことで、地球に少しだけ貢献できます。
木がある暮らしは、木の持つあたたかさから心地よさを運んでくれるだけでなく、私たちの子どもたちや地球の生き物にもよい選択だと知ると、少しだけ木に対する意識も変わるのではないでしょうか。
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