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#ためになる辞典 #DIYで役に立つ #樹種

値段の異なる木材、どう選ぶ?代表樹種で知る活用シーン

樹種について

北欧の森編集部

2026.8.21

木材を選んでいると、同じ「木」であるにも関わらず、樹種ごとに値段が違うことに気づきます。
その価格差について、「なぜこんなに違うのだろう?」疑問に思う方も多いのではないでしょうか。

木材に高級な樹種とリーズナブルな樹種が存在するのには、いくつかの理由があります。
このコラムでは、樹種ごとに価格差が生まれる要因を解説するとともに、高い樹種・安い樹種の代表例とそれぞれの魅力をご紹介します。

樹種ごとに木材の価格差が生まれる理由

草地に横たわる、細い数本の丸太。断面は黒ずんでいる|北欧の森

木材の価格は、樹種によって大きく異なります。
大切なのは、安い樹種=質が悪いわけではないということ。
価格に差が出る主な理由は、「木の成長スピードの差」と「樹種ごとに異なる希少性」によるものです。

樹種の成長スピード

木は、樹種によって成長スピードが大きく異なります。
成長スピードはそのまま生産性に直結し、短期間で育つ樹種ほど価格が安くなる傾向にあります。

一般的に、針葉樹と広葉樹を比較すると、針葉樹のほうが成長が早く、価格が安くなります。
例えば、針葉樹の代表格であるスギやパインは30年〜50年程度で木材として使用できる大きさに育ちます。一方で、広葉樹のオークやウォールナットは、十分に成長するまでに100年以上もの歳月を要します。
1本の広葉樹が育つ間に、針葉樹であれば2〜3回ほど「植樹から製材」のサイクルを回せると考えると、価格に差が生まれるのも納得がいくのではないでしょうか。

樹種の希少性

産地が限定される樹種や、需要に対して供給が追いつかない樹種は価格が高くなります。

また、過剰な人気によって伐採が進むと、生態系や資源保護の観点から輸入制限や伐採制限が設けられます。
流通量が厳しく制限されることで、さらに希少価値が高まり高価になります。
例えば、世界三大銘木のひとつであるマホガニーは絶滅のおそれがあるため、ワシントン条約によって国際取引に厳しい制限が設けられ、結果として非常に高価な木材となっています。

高い樹種・安い樹種の代表例とそれぞれの魅力

無垢材のフローリング。茶色がかっていてかすりがある|北欧の森

高い樹種・安い樹種に該当する具体的な樹種と、その特長を見ていきましょう。

「高級材」に該当する樹種

代表例:世界三大銘木(チーク、マホガニー、ウォールナット) など

高級材の代表格として挙げられるのが「世界三大銘木」と呼ばれるチーク、マホガニー、ウォールナットです。
これらはすべて広葉樹であり、ゆっくりと時間をかけて育つため重厚で強固な木質を持ちます。

マホガニーは、中南米の熱帯地域が主な産地です。産地が限られていることに加え、独特の美しい色合いから高い人気を誇り、高価な木材に位置づけられます。赤みがかった深い茶色の木肌には、柾目に製材すると光の反射で輝く「リボン杢(もく)」と呼ばれる美しい縞模様が現れます。光の当たる角度によって表情を変える優美さは、他の木材にはない大きな魅力で、高級家具や楽器、内装材などとして重宝されています。

ウォールナットは、深みのあるチョコレートのような色合いと、乾燥後の狂いが少なく加工しやすい性質から、高級家具や内装材として圧倒的な人気を誇ります。かつて17世紀後半から18世紀初頭のヨーロッパは、ウォールナット製の家具が流行を極め、「ウォールナットの時代」と呼ばれるほどでした。モダンで落ち着いた空間づくりに欠かせない高級樹種です。

チークは、密度が高く、極めて優れた耐久性が人気です。木肌に適度な天然油分を含んでいるため水をはじきやすく、ダイニングテーブルや水回りに使用してもお手入れがしやすい特長があります。また、経年変化によって色合いが深まり、重厚感を増していく過程を楽しめる点も愛される理由です。

「安い木材」に該当する樹種

代表例:スプルース・パイン・ヒノキ・スギ など

リーズナブルな価格で手に入る樹種は、スプルース、パイン、ヒノキ、スギなどが代表的です。
これらはすべて針葉樹であり、「成長が早いこと」が手頃な価格で提供できる最大の理由です。

スプルース・パインは、北米や欧州などの広い地域で計画的に栽培されており、流通量が安定しているためコストパフォーマンスに優れています。白から淡い黄色を帯びた明るい色味は、空間に明るさと清潔感をもたらします。また、柔らかな質感と調湿性に優れており、足触りが温かく肌になじむ感触は、硬い広葉樹には出せない魅力です。

ヒノキの仲間である「レッドシダー」は、カナダなどを主な産地として安定的に輸入されています。木ごとに色の濃淡が豊かなため、組み合わせて施工することで表情豊かな壁面や空間を演出できます。また、国産のスギ材も日本の森林資源の中で最も生産量が多く、手に取りやすい価格帯で流通しています。ヒノキやスギには特有の香りがあり、リラックス効果も期待できます。

価格にとらわれず、用途と好みで選ぼう

木材の価格は、樹種ごとの成長スピードや希少性、需給バランスといった複数の要因で決まります。
「高級感や重厚感、落ち着いた雰囲気」を求めるなら高い木材、「ナチュラルでリラックスできる雰囲気」を求めるなら安い木材と、好みに応じて選びましょう。
このコラムでご紹介した樹種を手掛かりに、理想を叶える木材を探してみてください。

北欧の森 編集部

北欧の森編集部

2014年のECサイト開設から年。国内外の木材を扱う運営チームとして、仕入れ・販売の実務をもとに樹種ごとの特徴を紹介しています。