家の中にデッドスペースができるのはなぜ?理由と活用方法を解説
住まい・建築について 2023.10.23
広さや場所の関係で活用できない場所を「デッドスペース」といいます。
活用できないスペースができないようにプランニングしても、デッドスペースができてしまうのはなぜなのでしょうか。
デッドスペースをなんとか活用する方法はないのか、気になりますよね。
そこで今回のコラムでは、デッドスペースを作らないコツや、活用方法をお伝えしていきますので、ぜひ参考にしてください。
住宅にできる「デッドスペース」とは?
スペースはあるものの、家具を置くには狭くて場所も悪く、活用できない空間を「デッドスペース」といいます。収まりを考えながら間取りや家具のレイアウトを考えたはずなのに、なぜデッドスペースができてしまうのでしょうか。
家の中にデッドスペースができる理由と、できやすい場所をお伝えしていきます。
間取りや室内にデッドスペースができる理由
実際のところ、「デッドスペースが全くない家」というのは存在しません。
どんなに業界歴が長い設計士が考えた図面でも、窓の配置や階段、間取りの収まりなどの関係で、家の一部には必ずデッドスペースができてしまいます。
そしてデッドスペースがとくに多いのは、「施主主体で図面を考えた家」です。
どんなに動線や生活をイメージしながら間取りを考えても、間取り作成に慣れていない人が考えた間取りはデッドスペースが生まれがち。デッドスペースは思わぬ場所にできることが多いからです。
けれど経験豊富な担当者や設計士ならば、施主が見落としがちな部分を指摘し、デッドスペースができないよう対策を考えられます。施主の要望だけを聞いて間取りを作成した家や、施主が意見を押し切って図面を考えた家は、デッドスペースが多い傾向があります。
デッドスペースができやすい場所
デッドスペースができやすいのは、主に次のような場所です。
階段下は勾配になっているため、部屋としての活用はできず、デッドスペースになる場合がほとんど。キッチンはカップボードや家電の配置によって、数十センチの隙間ができることがよくあります。
そして施主が最も見落としやすいのが、窓付近や窓下のスペースです。
リビングには採光や通風のために、引き違い窓やFIX(はめ殺し)窓を室内の複数か所に設けます。しかし窓があることで家具を置けなくなり、窓付近や窓下がデッドスペースになってしまうのです。
デッドスペースを作らないコツと活用方法
先ほど「デッドスペースが全くない家」は存在しないとお伝えしましたが、デッドスペースをできるだけ減らし、活用することは可能です。
デッドスペースを作らないコツ
デッドスペースを作らないコツは3つあります。
- 住宅会社と連携して間取りを考える
- 間取りがある程度決まったら家具配置や動線を図面に書き出してみる
- デッドスペースができにくい家具を使う
・住宅会社と連携して間取りを考える
デッドスペースを作らないコツは、住宅会社のアドバイスを取り入れながら間取りを考えることです。自分の希望や要望を間取りに反映させるのも大切ですが、それだけでは間取りに歪みが出てしまいます。
住宅雑誌やSNSを活用して得た情報は担当者にしっかりと伝えて、間取り作成は設計士に任せましょう。住宅会社と連携を取りながら、間取りを考えてみてください。
・間取りがある程度決まったら家具配置や動線を図面に書き出してみる
間取りがある程度完成したら、家具の配置や動線などを図面に書き出し、デッドスペースがどこにあるのかを確認しておきましょう。実際に家具の配置や動線を書き出してみることで、図面をパッと見ただけではわからないデッドスペースに気づけます。
・デッドスペースができにくい家具を使う
間取りだけではなく、家具の配置によってもデッドスペースができることがあります。たとえば、ロフトはしごの内側はデッドスペースになりがち。コンパクトな住宅では、はしごによってできるデッドスペースも避けたいものです。
家具によるデッドスペースを防ぐためには、可動式の家具や省スペース配置ができる家具を選びましょう。「北欧の森」でも、可動式はしごや省スペースにも設置できるはしごを取り扱っておりますので、ぜひ取り入れてみてください。
デッドスペースの活用方法
デッドスペースを最も有効活用できるのは、「収納」として使う方法です。
横幅が数十センチ程度あるデッドスペースは、造作棚を付けて収納棚に。窓の横や下にできたスペースも、造作カウンターを付ければワークスペースとして活用できます。
またリビング階段の場合は、階段下を子どもの遊び場にしたり、ワークスペースにしたりするのがおすすめです。子どもの遊び場になるよう階段下を小さな小部屋のようにしておけば、将来的に納戸や書斎としても活用できます。
施工事例やSNSなどでは、階段下をテレビ台スペースにする方法もありますが、置けるテレビのサイズが限られてしまうため、あまりおすすめできません。
住宅会社と相談しながら、デッドスペースの活用方法を考えてみてください。
デッドスペースは活用できる!プランニングを大切に
どんなにしっかりとプランニングをした住宅でも、デッドスペースはできてしまうものです。しかしデッドスペースは、アイデア次第で収納場所やワークスペースとして活用できます。住宅会社と相談しながら、デッドスペースの活用方法を考えてみてください。
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