柾目と板目の違いは?それぞれのメリットと注意点から比較してみよう木材の知識 2023.10.31 木材の模様(木目)は大きく分けて2種類あり、それが「柾目」と「板目」です。 柾目と板目は何を指す?製材した木材をよく見ると、まっすぐに木目が伸びているものと、タケノコが重なったように山形になっている模様があります。木目がまっすぐ伸びているのが「柾目」、山形になっているのが「板目」です。もう少し詳しく説明していきます。 柾目(まさめ)とは?丸太の中心部から外側にかけて、バームクーヘンを中心から切り分けるときと同じ要領で放射線状に製材した木材が「柾目」です。柾目は“丸太の半径”が最大サイズになり、製材できない半端部分が出てきます。 板目(いため)とは?柾目が丸太を放射線状にカットするのに対して、「板目」は丸太の上部分から下部分までをカットした木材です。端部分と中心部分で木材のサイズに差は出るものの、丸太のほとんどを木材として活用することができます。 柾目と板目で変わる見た目の印象同じ品種の木を選んでも、柾目と板目のどちらを選ぶかによって見た目の印象が大きく異なります。そこが木材のおもしろいところです。 柾目と板目の価格の違い柾目と板目は製材方法や見た目だけではなく価格にも違いがあり、板目よりも柾目の方が価格が高い傾向があります。 柾目のメリットと注意点柾目の特徴がわかったので、メリットと注意点から板目との違いを見ていきましょう。 柾目のメリット柾目の主なメリットは次の2つです。 板目よりも収縮や反りが起こりづらい 調湿効果があるどちらも「放射線状にカットしている」という特徴からうまれるメリットです。 柾目の注意点柾目には次のような注意点があります。
先ほどもお伝えしたように、柾目は1本の丸太から限られた数しか木材を製材できないので、板目よりも価格が高くなります。フローリングに柾目を選ぶ場合は、費用に大きな差がでるでしょう。 板目のメリットと注意点続いて、板目のメリットと注意点を見ていきましょう。 板目のメリット板目の主なメリットは次の2つです。
板目は年輪の模様がはっきりとしているため、柾目よりも傷が目立ちにくい点がメリット。床材に使用したときにも、小さな傷であればさほど目立たないでしょう。 板目の注意点傷が目立ちにくく耐久性も高い板目ですが、次のような注意点があります。
丸太を端から端までカットする板目は、木表と木裏があります。そのため木裏が木表側に引っ張られて収縮したり、反ったりする点に注意が必要です。 柾目と板目の違いと特徴を知って、部分的に使い分けを今回のコラムでは柾目と板目の違いを説明してきました。 Category
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