アクセントで人気の「レッドシダー」、メリットと注意点は?
樹種について 2024.3.29
赤みがかった色合いが美しいレッドシダーは、ウッドデッキや外壁、内装で人気の建材です。最近では住宅の一部分に、アクセントとして取り入れる方が増えています。
しかし見た目や加工性などにさまざまなメリットがある一方で、経年変化や価格面での注意点などもあり、それらを知らずに選ぶと後悔することも。
そこで今回のコラムでは、レッドシダーの特徴をお伝えしていきますので、ぜひ参考にしてください。
レッドシダーとは?
レッドシダーのメリットや注意点をお伝えする前に、まずは特徴や使われる場所などを説明していきます。
レッドシダーはヒノキの仲間
レッドシダーは常緑針葉樹で、「米杉」と呼ばれることもありますが、実はヒノキ科クロベ属でヒノキの一種です。木目がスギに似ていることから、その名が呼ばれるようになりました。見た目はスギに似ていてもヒノキの仲間なので、ほんのりと甘く、やさしい香りがするのが特徴です。
レッドシダーが使われる場所
レッドシダーは室内外問わず、
などのさまざまな場所に使われます。
全体的に施工するのではなく、壁の一面だけだったり下がり天井だったり、一部分にアクセントとして用いられることが多い印象です。
レッドシダーのメリット
レッドシダーには見た目の美しさ以外にも、施工面でのさまざまなメリットがあります。
軽量で加工性が高い
レッドシダーは建材のなかでも軽量で柔らかさもあるため、切断やビスの取り付け、カンナ、サンダーなどのあらゆる加工方法に対応できます。
工具を使い慣れていないDIY初心者にも扱いやすいのが魅力です。
腐敗しづらい
柔らかい建材は腐りやすいと思われがちですが、柔らかいからといって腐敗しやすいわけではありません。ヒノキ科特有の抗菌作用を持つので、エクステリアのように外気にさらされる場所であっても、メンテナンスをすれば15〜20年ほどは交換不要だといわれています。
変形しづらい
無垢材は湿度の変化によって形状が変化し、反りやゆがみが出てしまうのが特徴です。
どの程度変形するのかは品種や施工方法によって異なりますが、数ある無垢材のなかでもレッドシダーは収縮率が低いのが特徴。濡れたり乾いたりを繰り替えしても他の品種より変質リスクが低いので、ウッドデッキや外壁にうってつけです。
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レッドシダーの注意点
施工面でさまざまなメリットがあるレッドシダーですが、いくつか注意点もありますので、しっかりと見ていきましょう。
外部に使用する場合は定期的なメンテナンスが必要
レッドシダーは抗菌作用があり、腐敗しづらいと先ほどお伝えしました。
しかし「腐敗しづらい=メンテナンスが不要」というわけではなく、4〜5年おきに保護剤を塗布しなければ、あっという間に劣化してしまいます。
また、赤みがかった色を維持するためには、1〜3年おきの塗装も必須です。これを怠ると色がどんどん赤から灰色になり、住宅のイメージと合わなくなることも。
耐久性や美しさを維持するためには、メンテナンスに手間と費用がかかる点に納得したうえで施工しましょう。
傷がつきやすい
レッドシダーはその柔らかさから、耐衝撃性はハードウッドに劣ります。壁や外壁、ウッドデッキに施工する場合は、ものをぶつけたり落としたりすると、凹みや傷ができてしまうことも。小さいお子さまやペットがいる家庭では要注意です。
傷や凹みを“味”と捉えられる方には問題ありませんが、気になる方は物理的なダメージが加わりづらい天井への施工がおすすめです。
価格が高い
レッドシダーの価格は無垢材のなかでは、“やや高い”点がデメリットです。外壁全体や壁全体に取り入れると、費用は一気に跳ね上がってしまいます。
ウッドショックは落ち着きつつあるといえど、価格が高いのはやはりデメリットです。
予算を抑えつつ取り入れるのならば、玄関部分の一面や軒下、キッチンの下がり天井の部分など、小さな面積に施工するのがおすすめ。色味が強く存在感のあるレッドシダーは、ほんの少しの面積に取り入れるだけでも住宅を華やかに彩ってくれます。
まとめ
レッドシダーは木目のランダムを楽しめるだけではなく、腐敗しづらく抗菌効果もある耐久性の高い建材です。しかし美しさと耐久性を維持するためには、定期的なメンテナンスが欠かせません。
今回紹介した注意点を念頭に、施工について今一度検討してみてください。
メンテナンスの手間や予算を抑えつつアクセントがほしい方は、住宅の一部分に取り入れるのがおすすめです。
『北欧の森』でもレッドシダーの取り扱いがございますので、ぜひこちらの商品ページからご覧になってくださいね。
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