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木に花が咲くのはなぜ?花が人に与える3つの効果とは?

木について2023.9.26

木が咲かせる花は、見た目や香りで私たちを楽しませてくれますが、花が咲く理由を考えたことはありますか?

今回のコラムでは、木が花を咲かせる理由や、花が人に与える効果をお伝えしていきます。ちょっとした疑問を解消できるコラムになっていますので、ぜひ最後まで目を通してみてくださいね。

木に花が咲くのはなぜ?

満開の桜 桜並木 北欧の森

まずは木に花が咲く理由を、植物の生態系を絡めて説明していきます。

花粉を運んで種を作るため

木が美しい花を咲かせるのは、子孫を増やすためです。木は人や動物のように自分で受粉の相手を見つけられないので、虫に花粉運びを手伝ってもらい、子孫を増やしています。

虫に見つけてもらうための目印として、花(花弁)を咲かせるのです。

被子植物と裸子植物

種(種子)のもとになる部分を「胚珠(はいしゅ)」といいます。
胚珠が子房に包まれている木は「被子植物」、胚珠がむき出しになっている木は「裸子植物」に分類されます。被子植物と裸子植物で代表的な品種をそれぞれ見てみましょう。

被子植物サクラ、ウメ、ツツジ、キク、キンモクセイなど
裸子植物スギ、マツ、ヒノキ、ソテツ、イチョウなど

先ほど説明した、虫に受粉を手伝ってもらっているのは被子植物です。
裸子植物は“風”で花粉を飛ばして受粉するため、被子植物のように色鮮やかな花は咲かせません。

風に頼った受粉の成功率は高くなく、天然林では裸子植物がどんどん減り、イチョウは絶滅が危惧されるほど数が減少しています。植物にとって花は、子孫を残すためにとても大切な部分なのです。

葉よりも先に花が咲く木があるのはなぜ?

木が大きくなる過程では、芽が出て葉ができ、花が咲くイメージではないでしょうか?
けれど木の品種のなかには、葉よりも先に花を咲かせる品種もあります。

たとえば春の訪れを知らせるウメやサクラの木は、花が散ったあとに葉が出てきますよね。
これにも受粉方法が関係しています。

ウメやサクラは被子植物なので虫を媒介して受粉しますが、まずは風に頼って花粉を飛ばします。風で花粉を飛ばすときに葉があると、花粉が葉に付着して受粉しづらくなってしまうので、花が先に咲くのです。

これに対して受粉で主に虫を媒体とする被子植物は、花に寄ってきた虫たちを鳥から目隠しするために先に葉が出ます。このように同じ被子植物でも、受粉の方法によって花を咲かせるタイミングが異なるのです。

花が人に与える3つの効果

フラワーアレンジメントをする人 花を生ける人  北欧の森

木が子孫を残すために咲かせる花は、私たち人間にさまざまな効果をもたらしてくれます。

花の色による心理的効果(色彩心理)

花が人にもたらす効果のひとつに色彩心理があり、カラーセラピーは東洋医学やインド哲学にも取り入れられています。

まずは花の色が与える効果を見てみましょう。

  • 赤い花:エネルギー、パワー
  • 青い花:鎮静
  • オレンジの花:決断力、社交性
  • 黄色い花:幸福感、集中力
  • 白い花:癒し、浄化作用

色の感じ方に個人差はあるものの、鮮やかな花の色は、私たちにさまざまな心理的効果を与えてくれます。生花店で花を選ぶときには、自分の心境や花を贈る人への想いに合わせて、花の色を選ぶのがおすすめです。

花の香りによる心理的効果(アロマテラピー)

花が人にもたらす2つ目の効果が、香りによる心理的効果です。
アロマテラピーは花から抽出した精油を活用する心理的効果で、「フラワーセラピー」とも呼ばれます。

花の香りごとの効果を見てみましょう。

  • ジャスミン:ホルモンバランスを整える
  • ライラック:リラックス、新陳代謝を高める
  • ロウバイ:鎮静、精神安定
  • キンモクセイ:リラックス、安眠

少し疲れたときやストレスが溜まっているとき、安眠したいときなどに、花の精油を使ったアロマテラピーを取り入れてみてください。

ただし、オイルのなかには人工的に作った香り成分が混ぜられているものや、アルコールなどで薄められたものもあるので要注意。裏面のラベルに「精油(エッセンシャルオイル)」と記載されているものを選びましょう。

花の姿による心理的効果(フラワーアレンジメント)

花の香りによる3つ目の効果が、花の美しい見た目で人の心に良い影響を与える、フラワーアレンジメントです。

花を生けることで想像力や感性が磨かれ、できあがったフラワーアレンジメントの見た目と香りにも癒されるなど、さまざまな効果が得られます。

さらに、花を生ける工程では枝を切ったり花瓶に生けたりするために手を細かく動かすので、脳の活性化されリハビリ効果も期待できます。

そのため最近では不安障害の治療や、高齢者のリハビリ目的でもフラワーアレンジメントが取り入れられるなど、花がもたらす心理的効果がさまざまな場面で活かされています。

花が咲く理由は種を作るため。木は賢く子孫を増やしている!

木が花を咲かせる理由には、種子を虫に運んでもらうという重要な目的があるとわかりました。そして虫たちに見つけてもらうために色鮮やかな花を咲かせ、甘い香りを放ち、その色や香りは私たち人間にもさまざまな効果をもたらしてくれます。

なぜ花が咲くのか、木の香りがするのかなど、ちょっとした疑問を深掘りしていくと、木の鑑賞をもっともっと楽しめるはず。
「北欧の森」では他にも木に関するコラムを多数投稿しておりますので、ぜひ目を通してみてくださいね。

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