お問い合わせ
お見積り


専用金具
購入


お部屋
実例

無垢フローリングの貼り方7選!販売方法の違いや注意点も

床材について 2024.10.8

自然の木目が美しく、素足で歩いたときの感触の良さも魅力の無垢フローリング。同じ種類のフローリングでも、貼り方を変えるだけで部屋の雰囲気が大きく変わります。

このコラムでは、無垢フローリングの代表的な貼り方7種類の特徴を解説するとともに、販売方法による違いや施工時の注意点についても紹介します。

(1)りゃんこ貼り(定尺貼り)

りゃんこ貼り(定尺貼り)で仕上げたダークブラウンの無垢フローリング|北欧の森

同じ長さと幅の板材を、一定間隔でずらしながら貼っていく方法です。「ずらし貼り」とも呼びます。

継ぎ目を合わせて貼っていけば簡単にきれいに仕上げられるため、DIY 初心者でも比較的施工しやすい貼り方です。板材の無駄も少なく、6〜8畳あたりの費用が10〜13万円程度とリーズナブルなのもポイントです。

(2)乱貼り

乱貼りで仕上げた木目の強いライトブラウンのフローリング|北欧の森

幅は同じものの、長さの異なる板材をランダムに貼っていく方法です。壁に対して水平もしくは垂直に貼っていきます。

1枚1枚板の長さが異なるため、きれいに貼るには事前の仮合わせが必要になります。とはいえ、バランスを考えて貼っていけばメリハリがつきやすく、個性的かつおしゃれに仕上がるのが魅力です。りゃんこ貼りに比べると手間がかかるものの、DIY初心者でも比較的施工しやすいでしょう。

こちらも板材を無駄なく使用できるので、6〜8畳で10〜13万円程度とリーズナブルです。

(3)斜め貼り

斜め貼りで仕上げたライトベージュのフローリングのイメージ|北欧の森

同じ幅・長さの板材を、壁に対して斜め方向に貼っていく方法です。りゃんこ貼りを斜めにしたような見た目になります。

狭い場所やいびつな形をした部屋の床を斜め貼りにすると、広がりのある空間を演出できます。また、フローリングに動きができて、個性のあるおしゃれな部屋になるでしょう。

壁際の板材は端を壁に合わせて切らなくてはならないため、余分に板材を用意する必要がある点はデメリット。その分、6〜8畳あたりのコストは12〜15万円程度と少し高くなります。

(4)ヘリンボーン貼り

ヘリンボーン貼りで仕上げたライトブラウンの無垢フローリングのイメージ|北欧の森

短めの長さにそろえてカットした板材をV字になるよう貼っていく方法です。「ヘリンボーン」とは「ニシンの骨」を意味します。

デザイン性が高く、部屋に広がりを持たせられることから人気の貼り方です。ただし、施工の難易度は高めで、DIY初心者がチャレンジするのは難しいかもしれません。施工に時間がかかり、板材の使い回しもできないため、6〜8畳で20万円以上のコストがかかります。

(5)フレンチヘリンボーン貼り

フレンチヘリンボーン貼りで仕上げたホワイト系のフローリングのイメージ|北欧の森

ヘリンボーン貼りに使う板材の両端を45°になるようカットし、つなぎ目が直線状になるよう貼っていく方法です。

ヘリンボーン貼り同様にデザイン性が高く、よりシャープでスタイリッシュな空間を演出できるのが魅力です。ただし、板材の加工・施工ともに手間がかかるうえ、余分に板材を用意する必要があるため、ヘリンボーン貼り以上に費用がかかります。

(6)市松貼り

市松貼りで仕上げたナチュラルな色合いの無垢フローリングのイメージ|北欧の森

短めの板材を横一列・縦一列に組み合わせて正方形を作り、向きを交互に変えながら貼っていく方法です。

学校の教室などでもおなじみの貼り方で、レトロな雰囲気を演出できます。長さのある板材だと、短く切りそろえる必要があり、ロスが大きいために費用が高くなりやすい貼り方です。

(7)すだれ貼り

すだれ貼りの無垢フローリングと白い壁で仕上げた部屋のイメージ|北欧の森

少し長めに切りそろえた板材を、壁に対して直角方向にそろえて貼っていく方法です。

天井でよく見られる貼り方であり、床に板が整然と並んだ姿はスタイリッシュに見えます。短辺側に壁と平行な板材をはさむと「朝鮮貼り」と呼ばれる貼り方になります。

すだれ貼りは、接合の方向をきれいにそろえなくてはならないため、施工の難易度は高めです。板材を同じ長さに切りそろえる必要もあり、コストも比較的高くなります。

フローリングの販売方法によっても見た目が変わる

施工前の床にフローリング材を積み上げた様子|北欧の森

フローリングは貼り方だけでなく、販売方法の違いによっても見た目が変化します。仕上がりに関わる販売方法の種類を見ていきましょう。

つなぎ目がなく木の魅力を存分味わえる「ソリッドワンピースタイプ」

ソリッドワンピースタイプのフローリングは、つなぎ目がない一枚ものの無垢材です。

素材となる木の質感をそのまま生かしているのが特徴で、木の自然な表情や高級感が感じられます。木目がつながっているので、部屋に奥行きを感じられるのも魅力です。欧米諸国のフローリングではこのタイプが主流となっています。

奥行きある空間づくりには、北欧の森で唯一の長尺である「【15mm厚 長尺】北欧レッドパインフローリング」がおすすめです。

長さの異なる板材がセットになった「乱尺タイプ」

長さがバラバラの無垢の板材を、そのまま梱包してセット販売する「乱尺タイプ」もあります。

セットの中には短い板材も含まれるので、部屋のサイズにフレキシブルに合わせることができる点がメリットです。ソリッドワンピースタイプのような木目の連続性がない反面、切り替わりがランダムで変化に富んだ見た目になります。

高効率で安価に製造できる「ユニタイプ」

長さの異なる無垢の板材をフィンガージョイントすることで、一定の長さにそろえた「ユニタイプ」の無垢フローリングも販売されています。

フィンガージョイントとは、木材の端をジグザグに削り、指と指を合わせるように接合する方法のこと。このタイプは半端な長さの板材も効率よく使えるため、無垢フローリングとしては比較的リーズナブルで、日本においては主流となっています。

仕上がりは乱尺タイプに近い見た目です。

無垢フローリングを貼るときの注意点

男性が床にフローリングを施工する様子|北欧の森

DIYで無垢フローリングを施工するときには、次に挙げる2つの注意点に気をつけましょう。

仮並べをして仕上がりをチェックしておく

無垢フローリングは天然木からできており、色や木目が1枚1枚異なっています。DIYするときは、面倒でも施工前に一度室内に仮並べをして、つなぎや色合いの調整をしておくのがおすすめです。一手間をかけることで、満足のいく仕上がりにできます。

湿気対策をしっかりしておく

無垢フローリングは木材としての調湿機能(湿度が低いときは水分を放出し、湿度が高いときは水分を吸収する機能)を有しており、湿度による伸縮でヒビや反りが発生しやすいという特徴があります。

そのため、使用予定のフローリングが到着したらまず開封し、必ず1週間程度なれさせてから張るようにしてください。板材が施工する土地や気候に適した状態になってから張ることで、ヒビや反りが生じるリスクを抑えられます。到着後の開封は検品も兼ねるため、開封しないで放置するのもやめましょう。

加えて、フローリングのきれいな見た目や機能性を長く維持するためにも、下地に防湿シートを貼るなどの湿気対策を施すことが大切です。

フローリングのDIYにチャレンジする際は貼り方にも気をつけて

無垢フローリングは、板材の樹種や長さ・幅のほか、貼り方によっても見た目や雰囲気が大きく変わります。個性を出したいならヘリンボーン貼りや市松貼りなどもおすすめですが、DIY初心者には難易度が高いかもしれません。

フローリングのDIYに初めてチャレンジする場合、りゃんこ貼りや乱貼りで仕上げてみてはいかがでしょうか。仮並べや湿気対策といった一手間も忘れないようにしましょう。